原作青葉部長の父性と、実写映画版佐野との読み替えについての考察


昨日のチャットで、ちょっと気がついて色々考えてみた。

まずは、過去ログから、こちらを再読お願いします。
青葉〜谷口の根っこ
2009年4月27日の記事ですね。

上の記事で、青葉学院の疑似家族性と、谷口は父に認めてもらえなかった子供であり、原作佐野は父に認められた子供、と書いた。
だから、原作では佐野は憧れの対象としては弱いんですよね。あくまで、憧れて認めて欲しかったのは父なので。
谷口にとって、原作佐野はライバルというのとも少し違う。もしかすると凄いピッチャー、としか見てないかも知れん・・・。
むしろチームを率いるキャプテンとしてのライバル対比は佐野VS丸井の方が遥かに強い気がする。
(それで谷口とのライバルである事を声高に主張しようとすると、アニメSANOになってしまうのですが・・・うーん)

原作「対決青葉学院の巻」の扉絵、アレから受ける絶望と孤独と渇望。この絵と似た感触を実写版の谷口から感じるのはなんでだろうと、思ったんですが。

キャプテン実写版の青葉監督は、谷口にとって認めて欲しい父としての描写はゼロです。
その、テーマは、きれいに実写版佐野に読み替えられていました。

たとえば、こんな風。

原作青葉部長「失礼、ここは人が多いもんで」   →  実写版佐野「わるいが、きみのことは覚えていない」
原作青葉部長「そうか、みんなよくがんばったね」 →  実写版佐野「でも、決勝進出おめでとう」
            ↑ココどっちの谷口君も嬉しそうな顔ったら!!!

実写版の父親テーマはもう筧利夫さん演じる父ちゃんがみごとに持って行ってますので、青葉の監督はヒールを演じればそれでいい。
で、同年代での憧れと渇望の対象として、佐野の立ち位置が原作以上に際立つ際立つ。
実写映画独特のあのきゅんとする感覚は、少年が少年に憧れて、というシチュエーション大きいよ、絶対。




というわけで、まだ実写版映画キャプテンを見ていない方はぜひレンタルしてみて。

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トップ絵、肉まんあんまんがおいしい季節になってきましたねー。ほかほかv

「青葉監督に父性」という視点は持っていなかったので、新しい発見をした
思いです。なるほどなあ。
以前自ブログで、倉橋が田渕さんに持つ畏敬の念みたいな解釈をしましたが
それによく似たものを感じました。

この前ちばてつや先生のインタビュー記事で「男兄弟ばかりで少女マンガの
主人公の気持ちの描写に困った」というお話を読みました。
想像ですが、あきお先生も兄弟に囲まれて育ち、てつや先生に対しても
ライバル視より尊敬の気持ちが強かったりしたのかなー、と。
そういうところから、尊敬するキャラに対する態度をさらっと自然に描写するのが
上手かったのかもしれないなあ、と考えています。

実写映画の監督さんがどんなお考えだったかはわかりませんが、谷口対佐野を
際立たせる事に主眼を置かれていたのだとしてもおかしくないアレンジだったと
思えますね。

re

>たなぱさん
トップはよく考えたら同じ構図ばかりのこの2人でしたw
田淵さんはちゃんと倉橋見てくれてるので安心出来ますですよ。
「男兄弟ばかり」ああ、なるほど!尊敬もそうですが、丸井の面倒見の良さと年下からみるうざったさ、慎二のそつのなさなど、兄弟に揉まれてるとありそうとか思いますよね。マンガ以外ではあきお先生は慎二っぽい気がしますが。
いろいろ作品に考察してみるものの、実際のところクリエイターさんは感覚的に捕えているだけなのかもしれません、でも視聴者にとって、違和感を感じるか共感出来るかってのは、こういう作業の上で見るとまた変わってくるかもと思うのですよ、はい。原作大好きですが、原作至上主義ではないので、楽しんでいじくってます。
プロフィール

雪うさぎ

Author:雪うさぎ
雪うさぎ:男の子2人の母ちゃん。ちばあきお、キャプテン、プレイボール大好き。
息子:兄ちゃん・俺様。浪人終了、春から大学生です。
   弟(ちび)・いじられ体質。春から高校生。

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